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ヤマダ 電機 アートギャラリー 高崎駅東口 第4回

職人の染めと織り展
 伝統の技と究極の美
4月4日~10日 10~18時

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第4回の丹後織元コレクションは、織りたての新作・織元ならではのきものアウトレット品・一点限りの見本反・試験反など驚きの価格で展示中です。是非お越し下さい。お待ちしております。
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紅葉の信州 きもの de贅沢 展示即売会

紅葉の信州 きもの de贅沢 展示即売会
10月17日(土)・18日(日) 和田宿 蕎麦や・徳田 
15・10・17 (11)w
15・10・18 (1)w
15・10・18 (5)w
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DSC_1883.jpg

今回の目的は和田宿(中山道)での、きもの撮影会と展示会、江戸時代にタイムスリップしたような街並みが素晴らしかったです。
標高1200mから1500mの紅葉が真っ盛りで、燃え上がる赤系の紅葉と色鮮やかな黄葉が絶妙な色彩で目をくぎ付けにしてくれます。

とっても不思議な帯なんです!

先日、入荷したこの帯 実は普通の帯ではないのです!!
こうろ染め帯


見るたびに なんとなく配色が違う?!と思っていたら本当に見るたびに色が確かに違うのです。
知ってはいましたが、本当に違いが判るのか半信半疑の私でしたが・・・
思わず納得してしまいました。それは、自然光(太陽の光)に照らしてみると一目瞭然です。
太陽の光に照らされた所は赤茶色になり、光の影になると深みのある緑色に変化するのです。
しばらくの間、光の中で移り変わる色の不思議に見入ってしまいました。

この帯の糸は、黄櫨染〈こうろぞめ〉と言う技法で染められています。
光によって色が変ると言う、不思議な染めです。
黄櫨染〈こうろぞめ〉は、天皇だけが身にまとう事のできる特別な染めだったようです。
現代だからこそ、味わえる特殊な染めです!
こうろ染め帯 №2

勝手な想像ですが、重要な祭事の際 人々の前に立った天皇が目の前で光の中で赤く変っていく様は
それはそれは、まか不思議な出来事だったのではないでしょうか?!
人々は恐れおののき、天皇の不思議な力を思い知ったと錯覚した事だと思います。

天皇は、この不思議な染を自分だけのものとし 黄櫨染〈こうろぞめ〉を利用して
国を治めようとしたのでは、ないでしょうか。

人を外見で判断するのは良くない!などと言いますが、やっぱり平安の昔から人は
外見に左右されていたのですね・・・

この帯の色の変化をじっと見ていると、現代の私でさえ不思議な気持ちにさせられます。
興味のある方は、弊社HPをのぞいて見て下さい。
                              店主
きもの直販㈱とまり 丹後ちりめん

手作り ふく福 

手作り、ふくろう 「ふく福」のお話・・・

弊社の仕立て屋さん、Yさんが仕事の合間に作っている手作りふくろうです。
手作りなので一つ一つ表情が違います。
ふくろう4w


素材は、もちろん全て絹
「だって、うちの仕立て屋さんですから」本場大島紬の端切れを使っています。

このふくろうには、ちょっとした物語があるのです・・・

ふくろうは、よく「不苦労」などと語呂合わせされます。
うちの仕立て屋さんYさんもそんな思いを込めて作り始めました。
ふくろう9w
ふく福です。

Yさんは、息子さん三人のお母さんです。家族みんな元気に生活していたのですが、
息子さんの一人が、中学1年生の時突然、難病にかかってしまいました.
全国に数例しかないと言う難病です。
それまでとても元気にすくすくと成長していただけに、本人にも大変きつい宣告だったと思います。
通学が出来なくなり、通信制の高校に入り親子で頑張って卒業されました。
今は、自宅療養中です。
「身の回りのことは、自分でできてるから!」とYさんは、明るくおっしゃっています。

そしてある時、この手作りふくろうに名前をつけて趣味のブログにつぶやきました。

するとそのブログを見た方から、こんなメッセージが届きました。
「お母さんの思い・・・感じました!」出来れば、なにかしてあげたい。
そんな思いの詰まったメールでした。

メールのやり取りをする中、その方が新聞記事で見つけた、本州先っぽ岬めぐりの旅にふく福を
連れて行きたい!Yさんと息子さんの激励になれば、うれしい。とメールが届きました。

本州先っぽとは、青森大間崎・岩手県とどヶ崎・山口県びしゃの鼻・和歌山県潮岬です。
旅の出来ない自分たちに代わって、思いの詰まった「ふく福」を旅立たせることにしたのです。

その方は、送られてきたふく福と一緒に4箇所の岬の碑の前で
証拠写真を撮りながら、旅を続けました。
そしてその写真を下関市役所に申請してくれました。
ふく福は、「本州四端踏破証明書」と記念ストラップをもらってYさんの元に帰ってきたのです。

ふく福は、Yさん親子の思いを背負って旅をしたふくろうなのです。

それからも、Yさんは、暇を見つけてはふくろう製作をしています。
ふく福の兄弟がいっぱい生まれています。すべて上質な絹製のふくろうです。
あまりの可愛さに、心が癒されます。

大変評判の良い、ふくろうたち

ふくろう5w
№1(左)№2(中)№3(右)
ふくろう6w
№4(左)№5(中)№6(右)
ふくろう7w
№7(左)№8(中)№9(右)
ふくろう8w
№10(左)№11(中)№12(右)

商品としては、販売してなかったのですが・・・
ぜひ売って欲しいと言う方に、一羽500円(送料別)でお分けしています。
ストラップをお付けいたします。

※ふく福は、非売品です※

お問い合わせは、㈱とまり ホームページでお待ちしています。
㈱とまり

となりの機屋(はたや)さん

国産の帯は、このようにして作られています
機織り 03 東さんw

機織り一筋、43年のベテラン織り手さんのご紹介です。丹後では、機を織る人たちを「織り手さん」と呼びます。
この方は、現在フォーマル用の袋帯を織っています

機織り 03 東さんw (2)

中学卒業後、地元の白生地屋さんに就職。
そこで初めて、機の織り方を教えてもらったそうです。白生地は、とても繊細で織り手にとっては、大変です。
機を自分の都合で一瞬でも止めると、その箇所にヨコ段が入ってしまいます。
糸の結び目も、染めた時にその部分が染め溜まりとなってしまうのです。
それが言われているB反、またはキズ物と呼ばれる、商品です。

質の良い商品を生産する為に、織り手さんたちは、朝7時ごろから夕方5時ごろまで働いたそうです。
ガチャっと機が動けば、万札が儲かると言われた時代です。
「ガチャまん」と言われていました
機織り 03 東さんw (1)

その後、24歳で結婚と同時に独立。
新居のヨコに工場を建てて、自宅で機を織るようになりました。
このように、自宅で織る人のことを出機(でばた)と呼びます。
家事・育児・機織りと丹後の女性は、働き者です。頭が下がる思いです。
そして時代と共に、白生地から帯へと移行していったと言う事です



織り方は、それぞれの織り手さんが独自の工夫を凝らして作業しています。
下の写真は、シャトルと呼ばれているものです。そのシャトルから出るいとの引き加減なども調節します。
よこ糸を通す為のものですが、そのシャトルの中に木の棒に巻き付けた糸をセットします。
ミシンで言えば、ボビンとボビンケースと言ったところでしょうか。
写真を良く見て下さい
機織り 03 東さんw (3)

そのシャトルの中に、毛が貼り付けられてあるのがみえるでしょうか。
糸のすべりをよくするためのものです。
この毛は、オッポサムという動物の毛が使われています。毛皮などでも使われている動物です。

ちなみに白生地の場合は、猫の毛が使われているそうです。
そのうち、白生地の生産現場もご紹介したいと思います。

現在61歳のこの方は、織り手さんの中でも若手の方になっています。
きものの生産量が落ち込む中、後継者が全くと言っていいほど育っていません。

このままでは、民族衣装でもあるきものが、いつの日か国内で生産できなくなる日が来るでしょう。
きもの文化を、少しでも愛して下さる方が増えてくださればと願っています。



      より良いものを、安心価格でお届けしたい。
     きもの生産地丹後は、織り手さん一同頑張っています

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カブ トマリ

京都といっても、ここは、日本海に突き出た丹後半島。
毎日、波の音と機の音を聞きながら暮らしています。
機音と言うのは、白生地・帯などを織っている音です。
そんな、きものの生産地から直送で皆様にお届けしています!

日々のちょっとした出来事、心がほっこりする話など
ご紹介できたらと思います。



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